いつもニコニコしてるママでいたい━━ それは地球上の全ママの切実な願い。
絶賛育児中のママにつきもの、日々の「イライラ」。
( いまの...!ママの...!状態を…!見て…! )
全身の氣を放って、殺気めいた何かを飛ばしてみるものの、
ママの事情なんか一向にお察ししてくれない子どもたち&夫。
あるときは、
「今日こそあんまりお小言(こごと)いわない日にしよう」
そう誓ったのにも関わらず、ごはんに、お風呂に、寝る時間。散らかり放題の床や机。日常のあらゆるところにお小言の罠。わたしレベルになるとですね、目につくものすべてみな小言に変えて焼き尽くす、あたりいっぺん焼き野原、そんな自信があります。
曇った表情のむすめ。なんともいえない場の空気。あぁ、またお小言言ってしまった、とそのたび落ち込むわけですが、相手は子ども。今日も明日もやっぱり思うようになるわきゃありません。
まてよ、イライラしてしまう自分の気持ちをそらせれば、もしかして?
手間なしコツなし、いますぐ挑戦できる「イライラ防止の育児ハック」4選。
うまく自分の気をそらして、きょうのニコニコ電池残量をチャージしよう!
ところ変われば気持ちも一新!?「場所かえようぜ作戦」
「もういっかい!」「もういっかい!」
グラウンドにこだまするわが子の楽しげな声。
何度目だろうか......この遊びに出口はあるの......?
もしかして私タイムリープしてる......?
育児ママ怪談百物語「恐怖の延々ループ!ごっこ遊び」キャー!
ママのげっそりした顔が目に浮かびます。きょうもお疲れ様です!
うちのむすめは、小さい頃から公園のすべり台を"自動応答するロボットゲート"に見立てるごっこ遊びがなぜか大好き。わたしはロボットゲート役で、むすめが通行人。
とまぁこういうオリジナルのごっこ遊びでして、文字起こしすると(え、ちょっと面白そうやん)などと軽はずみに思っちゃうんですが、さすがにね、延々ループに入っちゃうと、大のおとなにはかなり苦痛です。次第に笑顔も消え、マジもんの抑揚のないロボットボイスで心の声が漏れそうになります。ハヤクヤメタイ、ハヤクヤメタイ。
かといってせっかく子どもがノリノリになっていらっしゃるところに、気の利かない一言で水を差すのも気がひける......。
そんな時は、公園を転々とする「場所変えようぜ作戦」がおすすめです。
「よし、じゃあ次は○○公園にいって、また続きしよ!」
そう言ってすこし歩いた先の別の公園へ向かうのです。これなら、子どもの機嫌を損ねにくく比較的サッとやめてくれますし、移動分だけ子どもの体力を消耗させるという、ママ的にうれしい効果も隠されているのです。
なにより発見だったのは、大人のわたしが移動の間にリフレッシュできること。気分新たにまたロボットになりきれるのでした。
「君の名は。」作戦で入れ替わってみる
先日地上波でも放送されたアニメ映画「君の名は。」
わが家では視聴以来「○○と××が入れ替わってるーーー??!!」という遊びが流行っています。
ちなみに、この発言をした後は「きみはぜんぜんぜんぜんちがーうー♪」という、むすめによる覚え間違いRADWIMPSがインサートされる。
この「君の名は。」ごっこをですね、あわやイライラ喧嘩に発展しそうな時にも応用してみたんです。
その日の状況はこんな感じ。
折り紙したいむすめ VS 早く片付けて歯を磨いてほしい母
それぞれの事情。お互いの「もー!」がぶつかり合うとき。
私「あれ?もしかして。」
私「お母さんとむすめちゃんが」
私&むすめ「入れ替わってるーーー??!!」
わたしは、むすめになりきって「おひざにのりたい〜」「ふくろうのおりがみしらべてよ〜」と大人げなく駄々をこねます。
むすめは、お母さんになりきって、お小言でたしなめます。
あーはいはい、おふざけで誤魔化すパターンね、とあなどるなかれ。
これがですね、なかなかに子どもも大人もハッとする体験ができます。まずは、おふざけ半分・遊びついでで構わないので、だまされたと思ってご家庭でも実際にやってみてほしい。
ケンカのときになぜ「君の名は。」ごっこが効果的か
この入れ替わってみるという体験。
むすめの立場になって、むすめの要求していることを自分の言葉として口に出してみるわけです。
そうすると、彼女の要求はいかに微々たるものだったのかとハッとさせられました。「おひざに乗りたい」「折り紙やりたい」たったこれだけ。実にシンプル。なんだ5分もかからないじゃないか。
こんな事も叶えてあげられてない自分の器の小ささを恥じつつ、駄々をこねるというおとなげない行為は、ちょっと気持ちいい。ベースの気持ちは甘えたいんだな、ということもわかりました。
かたや子どもにとっては、”お母さんのマネをして怒っていい”というだけで気分転換になるようで、ニヤニヤしながら小さなお母さんになりきってくれます。ずっとお母さんが口を酸っぱくして言い続けたお小言も、自分の言葉にして反芻することで内容を理解しやすくなるようです。
また、この小さなお母さんは「心に余裕のある時のやさしいお母さん」を演じてくれるパターンもあってこちらも必見必聴。
それを見せてもらうと、あぁなんだ、優しく「いいよ」て言うだけで良かったの?とか、なるほど、ただ聞いて欲しかっただけだったんだ、とか、子どもが欲しかった理想の模範解答はこれまたシンプルで、ふっと肩の力が抜けることが多いです。
たかがごっこ遊びなんですが、お互い気持ちに余裕がないときこそ効果大。
わが家では、(あ、そろそろスネてややこしいことになりそうだぞ)そんな予感がしたら、この「君の名は。」ごっこを持ちかけています。
俺はいいけど、オフロスキーならなんて言うかな
「俺はいいけど、YAZAWAがなんて言うかな?」
これは矢沢永吉さんの名言として知られている有名なひとこと。
示唆に富むひと言は実に味わい深いですが、これをEテレ「みいつけた!」の人気キャラ、オフロスキーでアレンジしてみました。
◆
あれやこれやと手が離せない時、集中したい時に限って、万年甘えたい族のむすめがお構いなしに土足でやってきます。
そんな時はついつい、面倒だなぁなんて思ってしまい、そうなるとむすめへの対応はおざなりになりがち。
わたしはべつにYAZAWAでもオフロスキーでもないんですが、
つまらない大人の発言をしそうになった時に、胸に手を当ててこう自分に問うんです。
(わたしはいいけど、オフロスキーならなんて言うかな)
オフロスキーなら「お母さん今ブログ書いてるねんから後にして」なんて言わないな。
まず第一声は「いいねぇ〜」なんて言うんじゃないかな。
そんな風に考えて、たどたどしくもオフロスキーになりきってみると、二人を取り巻く空気が良くなってることに気づくのです。あれ?気がつけば大人が、わたしが楽しめてる。
治らないイライラの最終手段、筋トレ
わたしだって人間。
人間的にできてないアラフォー。
心中お察し申し上げてよ!と他人につい期待してしまうアラフォー。
頭では分かっているのに、なかなか気持ちの折り合いがつかないとき、よくあります。
そんな時の最終手段は「筋トレ」。
頭のモヤモヤも胸のモヤモヤも結局は身体の一部。くっそーー!と思ったら腹筋ローラーをゴロゴロするのです。
単純明快。意外や意外。超スッキリ。
いやいや今回の問題はそんな単純じゃないんだよ、わたしそんな単細胞じゃないんだよ......そう思っていても大概のモヤモヤがスッキリしてしまいます。
イライラしたぶんだけ綺麗になれる。すごい。誰も損しない。
ちなみに私が腹筋ローラー腹筋ローラー言い出したきっかけはこちらの記事。自分のスッキリ凹んだお腹、わたしも現世のうちに見てみたい!
あとがき
6歳ともなると自分でできることも増えて頼もしくなった反面、お小言も増えてきました。それに対して素直にお返事してくれればいいのですが「だって○○が〜」と秒速で切り返してきます。
いろいろなパターンがありますが、要約すると彼女の言い分はだいたいこう。
「森羅万象分かってる。ぜんぶ分かってるけどお母さんを待っていた」(なんでやねん)
なんでそんな即興で微妙にマウンティング入った言い訳を紡げるの。フリースタイルダンジョンかよ。
そんな一方、このあいだ夫がわたしの容姿をほめてくれたときのこと。
むすめは「そういうのはおかあさんがニコニコしてるときにいうのがコツよ」と言います。へぇ、なぜ?と理由を聞くと
「おかあさんがもっとニコニコしてくれるねん」
......
このいじらしさ。
やっぱりいつもニコニコしてる母さんでいなきゃな。
何十回めかの誓いを立てた後、目に飛び込んでくるのは、なぜかリビングに脱ぎ捨てられた使用済みパンツ。すぐさま三角の目になってしまうわたしなのでした。
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