先日、むすめが6歳の誕生日をむかえました。
幼さはぐんと影を潜め、無理に子ども目線に合わせなくても、大人に接する時とおなじトーンで、おなじ冗談で笑いあえるようになったりして。早くもティーン女子の片鱗が見え隠れする今日この頃です。
つい1、2年前の日常はこんなんじゃなかった。ふりかえって書き残しておきたい。
大イベントでも事件でもない、日々のこつぶなエピソード集「日常メモ(1)」です。
ウグイス
私たちが住んでいるこのあたりは山間部に位置する住宅街。
春先になると、電線や軒先なんかにウグイスが現れるので楽しい時期です。
《 ホーホケキョ♪ 》
お散歩に出かけたその日も、どこからかウグイスの声。
「あーあそこ!うぐいす!」
むすめが指差す方向をみると、たしかにいたいた。街路樹のところ。
「コンサートがはじまるからすわろー」
ぐいぐいと手をひっぱるむすめ。
えっ!ここに座るの?!あの、だって、ものすごく道端ですよ?!
犬のしょんべんがかかってそうな幅10cmほどの路肩に座るよう指示され、雑草に半分埋もれるようにして座る私たち。
往来する人に毎回びっくりされながら、ウグイスのさえずりを聞く。
おしゃれ
むすめを連れて、電車でおでかけ中のこと。
隣の車両に着物の女性が乗りこむのが見えましたので、
「ほらみて!着物の人。キレイねー。おしゃれやねー。」
と教えてあげました。
するとむすめが耳打ちするのです。結構大きめの声で。
「ほら、おかあさんのとなりのひともおしゃれよ!」
そういっておもむろに、私のほっぺをぐいーーと押してその見知らぬとなりの女性の方へ無理やり向かせるんです。顔ちか!ちかい!
そしてわりと普通の服装です、その人。
あわわわわ、あばばばばば
「......あ、あの、うん。......おしゃれは、いろいろな人のを見て学んだらいいよ......ね。」
アドリブに弱いわたしですが、この時ばっかりは誰も傷つけないベスト回答ができたと自分を褒めてやりたい。