「カリカリガイー!」3歳になった弟の、駄々をこねる声がこだまする。彼の言うカリカリとはグラノーラのこと。カリカリガイー、カリカリがいい、グラノーラが食べたい、そう駄々をこねているわけですが、残念ながらご所望のグラノーラはたった今、最後の残骸を袋から直接口にザラザラと流し込んで食べてしまったんよ。ごめんな、むしゃむしゃ。
「カリカリガイー!」「カリカリガイー!」
3歳になった「おとうと」の、駄々をこねる声がリビングにこだまする。
彼の言うカリカリとはグラノーラのこと。
カリカリガイー、カリカリがいい、グラノーラが食べたい、そう駄々をこねているわけですが、残念ながらご所望のグラノーラはたった今、最後の残骸を袋から直接口にザラザラと流し込んで食べてしまったんよ。ごめんな、むしゃむしゃ。
前世はインコ一家
私たちは前世インコだったのかなと思うくらい、朝・昼・晩・おめざにおやつとグラノーラをバリバリと食べる習性があります。
グラノーラ愛好家の共通認識。それは「自作が一番」ということ。自作は、難しいコツもいらずに、作りたてで美味しさ倍増、しかも1回でめちゃくちゃ量産できる、と良いことづくし──、とわかっちゃいるんですが、グラノーラって配分をある程度リッチにしようとすると、けっこう初期コストが嵩むんですよね……。
「今度の週末に作るぞ!」とひとつひとつ材料を揃えていくうちに、最初に手配してたグラノーラ用の大容量ナッツとか気がつくとそのままボリボリ食べつくしちゃう。インコだから。
カルビー フルグラのレベルの高さ
もしも。もしもですよ?私が各種メーカーのグラノーラの審査員になれたなら。
①美味しさ②コスパ③手に入りやすさ④鳥のエサ感がしなさ、を総合ジャッジした結果、カルビーのフルグラの完成度は非っ常に高い。
①の美味しさは個人的な好みが大きく出るところではありますが、フルグラで特筆しなくてはいけない大きな魅力は、
- 程よい固まり(チャンク)がほどよく混ざっているところ
- 老舗スナック菓子メーカーだからなせるシリアルパフの軽い食感
でしょう。
インコだインコだと言いながら矛盾していますが、一部のグラノーラは鳥のエサを食べている気分になってしまうものもある中、フルグラは真逆で別格。これはカルビーさんの技術力の結晶だなと日々感じています。
でもね、そんな優秀なフルグラですこしだけ不満があるんです。
ひとつめ:もっと食べたいのに甘すぎる
ちょっと甘すぎるんです。おやつとしてはベストな甘さ、だけど朝からだと少々くどく感じてしまうことも。いや違う、不満の本質は、もっと食べたいのに口の中が甘くなっちゃって途中で断念せざるをえないこと。もっともっとバリバリと永遠に食べ続けたいのにーー!
ふたつめ:もっと食べたいのにちょっと高い
フルグラは大容量ではあるものの、育児中の家庭にはわりと大きな出費。だから大事に食べたい。でももっと食べたいというジレンマ。
あぁまた無くなっちゃう……だけど本当はなんにも気にせず、好きなだけバリバリバリバリ食べたいんじゃー!
◆
というわけで考案したのがこちらです。
フルグラ専用 かさ増しレシピ
ベースはカルビー様のフルグラという安心。マズくなるわけがない。
きほんの材料(オーブン天板1枚分)
- 砂糖……50g
- サラダ油……30g
- 卵白……1個分
- 小麦粉……30g
- 塩……ひとつまみ
- オートミール……150g
- カルビー フルグラ
上記はフルグラの「ザ・オーソドックス」な部分を活かしたきほんの材料。なんだかんだで、これが一番子ども&夫ウケが良い。
アレンジで小麦粉の部分を全粒粉やグラハム粉に置き換えたり、お好みのナッツを足して素朴な味わいにしたり、シナモンやカルダモンを追加してスパイシーな仕上がりにすることもできます。
グラノーラの計量はざっくりアバウトで大丈夫。最終的にはぼろぼろにして崩すものですし、味の采配の大部分はフルグラが仕切っておりますので、ぜひ安心して臨んでください。
作り方
下準備①:カサ増しする前に、まずはフルグラ本家をそのまま食すことで敬意を示しつつ、袋からある程度目減りさせておきます。
下準備②:オーブンを150度に予熱しておきます。
1:オートミールとフルグラ以外の材料をすべてボウルに入れて、全体が均一にまぜます
こんな感じで練乳のようなとろーり感になればOKです。
2:同じボウルにオートミールを入れ、ゴムベラで混ぜます(ナッツを入れる場合はここのタイミングで)
3:オーブンシートを敷いた天板に、厚さが均等になるようにゴムベラを使ってなるべく薄く広げ、150度で30〜40分焼きます。オーブンによっては焼きムラが発生するので途中で天板の方向を入れ替えたり、うらがえして均等に熱が入るようにするとクオリティがUPします
4:全体的にこんがりと焼けたら天板に乗せたまま、完全に冷めるまでそのまま置いておきます。オーブンから出した直後はしっとりしていますが、冷めるとカリッカリになります
5:完全に冷ましてから手で細かく砕きます。フルグラの固まりと大きさを揃えておくと食感もマッチング。
6:事前にカサを減らしておいたフルグラの袋と合体させます。「シリアルブランド売り上げNo.1」というトラの威をまんまとかり、平気な顔して袋へするする滑り込んでいくカサ増しグラノーラ。
ジッパーが閉まらないくらい袋みちみちに増えていくときの快感。今回のレシピに対し、本家フルグラは7割〜5割くらいの量がベストでしょう。
7:本家フルグラと均等に混ざり合うよう袋の中で混ぜます。固まりを崩しすぎないようにやさしく、ムラなく縦横無尽に。
ただいま執筆中のレシピ説明用動画。NASAの無重力訓練のようにカルビーのフルグラを回転させる。 pic.twitter.com/qsavNYrgnK
— 段ボ・ール子 (@OnajitoIssyo) 2020年1月18日
8:じゃん、出来上がり。
みてください、この理想的な配分。うっとり。
カサ増しグラノーラのオートミール主体の塊とフルグラの軽い食感の塊の混在具合。一口ごとに食感が変わって飽きません。
うまいうまい……とバリバリ言わせながら食べてると、忘れた頃にやってくるドライフルーツや甘酸っぱいドライストロベリー達。彼女たちの役目は「お口直し」というキャッシュクリア。
すると今まで食べ続けていた記憶はまっさらになって、また新たな気持ちでひとくち目を楽しめるのです。さあ、バカになった気持ちでグラノーラを食べ続けよう!
グラノーラに向いている、オートミール情報
写真にも写っているのがこのBob's Red Millのもの。ちょいレトロなマットな印刷のパッケージがかわいい。大粒ぞろいのザクザク感を味わうならおすすめ。たっぷり入ってるので頻繁につくる人にも安心。
こちらも大きな粒で品質がよいオートミール。袋の最後まで大粒。
わすれちゃいけない、味の源。Amazonでは1kgで買えるの?!
グラノーラを自作する、そんな時代が私にもありました。
つまみ食い不可避!雷おこし風味グラノーラ by mojamojayo
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