抱っこ、たしなんでますか?
どこの子もそうだと思いますが、
うちのむすめも、4歳になった今もあいかわらずの抱っこ虫。
心と体力に余裕がある時に限りますが、
母であるわたしもこころゆくまで抱っこを楽しみ、
存分にスキンシップ欲をチャージさせています。
そんな我が身をふりかえってみると、
わりと決まったスタイルで抱っこを楽しんでいることが多いことに気付いたので、
ステップ形式にしてまとめてみました。
序章:出会い
むすめは抱っこをせがむ時、
タンチョウ(丹頂鶴)のように両わきをすこし持ち上げて、
自ら抱っこされやすいポーズのまま無言で近づいてきます。
この時点で、母性ボルテージはすでに最高潮。
手を勢いよくバサッ!と上げるのではなく、おとなの手がちょうど入るぶんだけ脇をすこしゆるめる。
その奥ゆかしさにキュンとします。よそ見すな。
Step1: カメラ小僧スタイル
まずは母性のおもむくまま、ぎゅっと抱きしめます。
ひと呼吸おいて、次に少しアゴをひいてお顔を拝見。
やはりかわいいので、たまらず再び抱きしめます。
これをカメラ小僧のように色々なアングルに変えながら、
引いたり寄ったりするのを数回繰り返します。
自らの眼球をカメラの接写モードとポートレートモードのように忙しく切り替え、
渦を巻いたうぶ毛や鼻の下のみぞのエッジ、あるいはお顔の全体の印象を楽しみます。
Step2: 傍観者スタイル
そろそろ
(抱っこされているむすめ、抱っこしているわたしを客観的に見てみたい...)
そんな衝動が沸き上がる頃合いです。
そのまま、鏡のある場所へと移動しましょう。
抱っこされているむすめ、そして抱っこしている自分の全体像を鏡でくまなく確認し、
再び目視でもかわいさを確認します。(適宜くりかえし)
いつも鏡の前に立つと、なぜか得意げなドヤ顔で鏡に向かって自分自身に指さすむすめ。
抱っこされてるご身分でドヤ顔。
Step3: 心の目スタイル
すこし前に、目隠しした子どもたちは自分のママを当てられるか、
という 実験動画( The unique connection )が流行ったことがありました。
では逆に、母である自分がもし目隠しされたら、
大勢の子ども達の中からわが子を当てられるのか。
そんな事態に備える気持ちで、目を閉じてみます。
高反発のほっぺの弾力、
シャンプー嫌いの髪のにおい、
すっかりムチムチ度が減ってしまったふくらはぎ、...
視覚以外の感覚をフル稼働させて、まぶたの裏に描くようにひととおり楽しみ、
やっぱり目視したくなったあたりで、ゆっくりと目を開けましょう。
…ここまでで1セットです。
これを腕力のつづくかぎり、またStep1へ戻って楽しみます。
まとめ
この期間限定のかわいさを取りこぼしそう!
一瞬たりとて見逃せない!という気持ちで、
必死に目に焼きつけようとするのですが、
なぜか網膜に焼きついてはくれない、むすめの姿。
毎日接している愛しい人ほど、ぼんやりとした輪郭になるのはなぜなんだろう。
消えそうになる輪郭をたどるように、むすめのイラストを書いています。